南海病院ワークショップ

2023年4月10日 南海病院(鳴門市)でワークショップを実施し、病棟にホスピタルアートを制作しました。

1月に鳴門市で開催したワークショップ「うずとハートのいすサイン」がきっかけとなり、同市の南海病院にご入院中の患者様と作業療法士さんを対象とするワークショップのご依頼を受けました。

今回は初めての試みとして、まる・さんかく・しかくの幾何学モチーフをマスキングテープで作ってみました。あらかじめ練習してみると、さんかくとしかくが意外に難しく感じました。当日は患者さんご自身でお好きなかたちを選んでいただいたのですが、ファーストセレクトはさんかくが多く、内心ちょっと心配に・・・

ところがところが!なんと彩り豊かで工夫のある作品が次々と完成するではありませんか!これには心底驚きました。初めて扱う素材なのに、たくさんの種類があるのに、短時間で好きなテープを見つけ出して、自分なりのイメージを膨らませて・・・皆さんお一人お一人が本当にすばらしい力をお持ちでした。

これまでコロナ禍で病棟の患者さんとご一緒することがありませんでしたが、皆さんどこがお悪いのかまったくわからないほど生き生きと熱心に集中して取り組まれ、その傍ら楽しくおしゃべりしたり、他の人の作品を褒め合ったり、終始とても良い雰囲気で充実した時間となりました。

ワークショップ終了後、仕上がった作品を病棟の壁に飾り付けました。例によって一つとして同じもののない個性あふれる作品を、今回はおもちゃ箱のような楽しい雰囲気を意識して飾ってみました。楽しく制作した作品が他の患者さんの喜びにもつながるというこのやり方は、毎日を過ごす病棟でその力をますます発揮するように思います。皆さんの感想が楽しみです。