「うずとハートのいすサイン」ワークショップ終了

2023年1月7日 鳴門市のうずしお会館にて「うずとハートのいすサイン」ワークショップを開催しました。

病院でもどこでも必ず目にするソーシャルディスタンスのサインには、バツ印や否定形の強い言葉が多く見られます。2020年当時、わたしたちは突然の行動変容を迫られ、慣れないことを体に覚え込ませる必要がありました。リスクの程度も範囲もよく分からないまま、ともかくできることをしていかなければなりませんでした。

あれから3年。残念ながらウイルスはなおもわたしたちを悩ませ続けていますが、様々なレベルの変化があり、わたしたちもwithコロナ社会に踏み出しています。即席でもよいから緊急に作らなければならなかったソーシャルディスタンスのサインは傷んでいるものも多く、効力もどれほど保てているのか疑問に思うこともあります。特に、誰も好んでいくわけでもない病院の待合のサインが剥がれたり破れたりしていると、ますます良い気はしません。

そろそろサインの内容も形態も更新する時期にきているのでは?ということで、サインにむしろアートを取り入れればより注目度が増すのでは?サイン自体に目が行けば、やわらかいメッセージでも効果は発揮できるのでは?このような考えに基づき、地域の人たちと楽しくアート作品を作ることで皆で病院を応援しようという意図で開催したのが今回のワークショップ「うずとハートのいすサイン」です。鳴門市ということで、この地のモチーフである渦潮と、最近話題になっているハートの島にちなんだハートをかたどったサインを作りました。

旭川からオンラインで入って下さったアーティストの西村公一さんのガイドにより、会場に集まった老若男女三十数名の参加者が、たくさんのマスキングテープを使ってクッキングシートの上に渦とハートを作りました。初めてマスキングテープを扱う方もおられましたが、作り始めると皆さん夢中で取り組まれ、1枚の作品を粘り強く仕上げておられました。当初は半分を持ち帰っていただき、ご自身の周りでも使っていただけるようにと考えていましたが、病院に役立ててほしいと多くの作品を提供していただきました。

オンラインで指導される西村公一さん
ハートの中に「どうぞ」の手を作る新アイディア

今回もまた一枚として同じもののない、個性豊かな作品が出来上がりました!これらは後日ラミネート加工し、県立鳴門病院に寄贈、設置する予定です。