「ひびきあうハートKumamoto 2022」完成しました

2022年11月21日 熊本大学病院(熊本市)に「ひびきあうハートKumamoto 2022」が完成しました。

9月から取り組んできたホスピタルアートプロジェクト「ひびきあうハートKumamoto 2022」。最終章となる熊本大学病院での制作を11月19日から21日まで行いました。

本プロジェクトでは、まず9月にSTEP1のオンラインワークショップを開催。各参加者がクッキングシートの上に16cm大のハートをマスキングテープで作りました。10月にSTEP2として熊本駅前アミュひろばで開催された「くま博2022」内で対面ワークショップを実施。こちらでは同じ大きさのハートをフィルムシートの上に作りました。

これらをすべて合わせて熊本大学病院で大きなホスピタルアート作品にするというのが今回のSTEP3です。

制作前日の準備作業として、まず集まったハートの数を数えました。だいたい700枚ぐらいだろう見積もっていたのですが・・・なんと、その数937枚 !! 多くの方が病院に想いを寄せて下さったことに改めて感謝の気持ちを強くしました。

予想をはるかに超える数のハートの熱意に押され、現場では当初予定していた230cm大のハート1つと130cm大の5つのハートのほかにもハートを作ることになりました。作品の追加を快く認めて下さった病院長および職員の皆様に感謝申し上げます。また今回の制作には熊本大学美術部の学生さんたち、熊本駅前看護リハビリテーション学院の学生さんと先生方、その他有志の地元の皆様、のべ60名ほどが参加してくださいました。こうして地元の方々と一緒に作業できるというのは、マスキングテープアートならではと思います。多くの方にご協力いただいたおかげで、広い空間に多くの作品を制作することができました。ありがとうございました。

熊本大学病院様のご好意により、院内ウェブサイト内の特設ページにアーティスト西村公一さんのインタビューも公開されております。今回のプロジェクトの意義、ホスピタルアートへの想いなど、私たちが大切にしていることをすべてお話しくださっています。またRKK熊本放送さんに密着取材していただき、11月30日の「夕方LIVEゲツキン!」で放送されました。

まずはハートの輪郭を取ります。もちろんマスキングテープで。2階に130cm大のハートを5つ作ります。
熊本人の魂、武者返しの石垣。こちらもマスキングテープで輪郭を取りました。
届けられた16cm大のハートを分類します。こちらはクッキングシート上に作ったハート。
フィルム上に作ったハートの裏には両面テープを仕込みます。
クッキングシートからハートを剥がし、大きなハートの枠の中にレイアウトしていきます。
あらかじめ作っておいたさまざまな石垣ブロックを配置していきます。
アーティストの地元、北海道・旭川で作られたハートも持ち込まれました。
旭川のハートは今回のハートの下地に活用されます。
石垣ブロックの上にフィルムのハートが。
こちらのハートにもフィルムのハート。両面テープをつけているものは、マスキングテープの下地の上に貼っています。
2階の5つのハートができました。それぞれは90枚程度の小ハートが組み合わさってできています。宮本武蔵の『五輪書』にちなみ、左から地、水、火、風、空です。
石垣も仕上がりました。
1階の大ハートにもフィルムのハートが220枚ほど入っています。アーティストの西村さんが無心に作っているのは・・・
なんと熊本城の天守閣!こちらもマスキングテープだけでできています。

2階の五輪の対面にもハートを追加しました。
光によって違う表情が現れます。このハートは下のカフェのテラスからも見えます。
2階のギャラリーにつながる壁には、学生さんたちが直貼りでハート作りに挑戦。
色とりどりの10個のハートができました。歩行訓練などをされている患者さんにも喜んでいただきました。
1階の2つのハート。左が230cm大、右が130cm大。天守閣の下部も武者返しのカーブになっています。
今回使ったマスキングテープ、mtとmasté。
熊本大学美術部ならびに熊本駅前看護リハビリテーション学院の学生さん、ご参加ありがとうございました。
作品の説明パネル。ですが、集まったハートは700枚ではなく937枚!です。